6/07/2010

Bill Evans - What Are You Doing The Rest Of Your Life ?



いつも毎朝店にやってくるとまずオーディオの電源を入れ、大抵ラジオを聴いています。開局当時からJ-WAVEが好きで、かつては頻繁にリクエストしたりするほどのヘヴィリスナーでしたが、今はただサラッと聴いているだけです。ホント言うとAMラジオも好きなのですが、あまりにトーク中心過ぎるし、音質的にもイマイチだし、店では基本FMです。大抵午後になるとCDやiPodに切り替えてお気に入りの音楽を聴いていますが、今日の午後ずっとリピートして聴いていたのがこのビル・エヴァンスの"From Left To Right"というアルバム。

ワタクシのようにJAZZの"J"の字も知らないような者でもちょっとくらいなら知っている、言わずと知れたジャズピアノの巨匠です。このアルバムではエレクトリックピアノを取り入れて多重録音されていて、いわゆるフツーのジャズというよりはどこかフュージョンっぽい雰囲気が漂っています。中にはボサノヴァっぽいテイストの曲なんかもあって、一枚通して実に心地いいアルバムです。

このレコーディングで使用されているエレクトリックピアノは「フェンダー・ローズ」というモデルでして、その筋では大変有名な名機です。そのピアノから出る音、これがワタクシの結構な好物でして、聴いているとひたすら浸れるところがたまらないんですよねぇ。1970年代頃のR&Bなんかではかなり多用されていて、その辺りの音楽が好きな理由はこの音色のせいなんじゃないかとすら思います。実際この音に魅せられたファンも多いんですよねぇ。

実は以前、渋谷の某中古楽器店でこのローズピアノの古いオリジナルモデルが売られているのに遭遇し、決して現実離れした値段ではなかったので、真剣に買おうか、買うまいか、なんてことを考えたことがありました。ところが、ピアノなんてまったく弾けないわけですよ。この音がいつでも生で聴けたらいいよなぁとか、練習したら少しは弾けるようになるかも、なんてことをつい考えてしまったのですが、もしその時ホントに買ってしまっていたら、なかなかのおバカですよねぇ。でも、ワタクシにとってはそれくらいシビレる音なんです。あの時うっかり買わなくてホントに良かったと思う、今日この頃です。


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