10/17/2014

A Omega With Great Patina

すっかり秋ですねぇ。ここのところ実にいい気候なのですが、もう朝晩は寒くて基本バイク通勤のワタクシにはだんだんしんどい季節になってきました。日中は日差しさえあれば結構暖かいので、今ぐらいの時期にバイクでツーリングなんて気持ち良さそうです。

ところで、昨日ウチの店のサイトに一本のオメガをアップしたのですが、それはご覧いただきましたでしょうか?正直お世辞にもキレイとは言えない文字盤で「汚っねぇ文字盤だな!」なんて思う方もいるでしょうけど、よくよく見るとなかなか味のある風合いがあることに気づきます。日に焼けて変色した文字盤には細かい点々も出ているので、そこを気にしてみると気になってしまいますが、十字のラインが入ったスタイルに特徴のあるラグのデザイン。なかなかの雰囲気です。

単にボロい時計だと思えばそんな風に見えますが、ひとつひとつコンディションが異なる年代物ならではの一点物的な面を考えるとこれはこれで実に味があって、ヤレた感じが堪らなく思えてきます。このオメガ、ムーヴメントの状態だってかなり良い上に結構由緒正しいワンオーナーもので大事に使われてきたものだったりします。

ただの古い時計だと思うか、それとも特別な一本だと思うのか・・・それは人によって様々です。抜群のコンディションのものが一番良いに決まっていますが、一方でどこか経年変化を感じされるフィーリングも大事だと思います。どちらかというとワタクシ自身はほど良くヤレた年代物らしい雰囲気を醸し出したものの方が好みです。ふとあらためてそんなことを考える今日この頃です。。。